医療法人サンライズでは、品質面や衛生面において最善の状態で診療を行うよう心がけています。
歯科技工所の併設
医療法人サンライズは、平成26年4月に院内歯科技工所を開設しました。 歯科技工物(つめもの、かぶせもの、入れ歯など)は、歯型をとった後、院外の歯科技工所に外注(作製依頼)することが一般的です。「つめもの」や「かぶせもの」という概念は全ての患者様に共通していますが、実際の作製はその患者様ごとの口腔内(お口の中)の状況に合わせて仕上げていくにも関わらず、外注だと歯(技工物)が出来上がるまでの過程で細かい打ち合わせをする事や、患者様のニーズを直接歯科技工士に伝える事は困難です。
院内歯科技工所の併設により、歯科技工士と歯科医師間で作製過程の細かい打ち合わせが可能となり、症例にもよりますが患者様のニーズになるべくお応えするために患者様と歯科技工士の打ち合わせも行うことができます。そうするで、より精度の高い製作物ができると考えています。
また、当院はベテラン歯科技工士1名と若手歯科技工士1名が常駐しています。歯科技工士は歯科界にとって非常に重要な職業にも関わらず3Kとも言われる職業で、離職率も多いのが現状です。しかし、診療所と歯科技工所が連携を図るこれらの一連の流れが、歯科界における貴重な職人としての技術継承の貢献にもつながると考えています。
- 併設の歯科技工所内の風景
- 歯科技技工士による精密な手作業により、一つ一つのつめものやかぶせものが完成します
器具の衛生管理
医療器具は使い捨ての物も多くありますが、精密な物ほど使い捨てができないため、消毒や滅菌が重要となります。口腔内(お口の中)で精密な処置を行う以上、器具も精密となり、それらの精密な器具の消毒や滅菌はとても手間がかかります。
医療法人サンライズでは、使い捨てできない歯を削る器具などの消毒滅菌を重点的に行うことにより、これらの治療用器具を使いまわしせず、患者様ごとに最高の状態で提供しています。
また、使い捨てできない器具の滅菌消毒とは異なり、歯科医院で取り扱う使い捨て材料の代表的なものとして歯科用グローブ(診療用のゴム手袋)があります。このグローブは患者さん毎に術者やサポートスタッフ等かかわった全てのものを使い捨てしています。物を大切にする我々日本人の感覚ではもったいないと感じますが、最善の衛生状態で診療を行い、質の高い医療を提供出来るよう医療法人サンライズは考えております。当院の在庫グローブと使用したグローブの廃棄場所の様子の一例を写真に掲載します。
- 歯を削る器具は、121℃・2気圧下で約30分間の高圧蒸気滅菌を行っています
- 在庫グローブと使用済みグローブの廃棄の様子